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【都市伝説】ベッドの下の男
2012/07/13

あれは思い出したくもありませんが、私が大学に入って2ヶ月ほど経ったころのことでした・・・。

私は、この春に見事試験に合格して、自分が入りたかった大学に入学することが出来ました。
そして、親と一緒に住んでいた実家を離れて、東京でこれも夢だった一人暮らしをすることになりました。
不安も多かったですが、やがて大学にも一人暮らしにもなじんできました。
そんなころ、昔からの親友の知美が自分のアパートに遊びにくることになりました。
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お互い、同じ東京の大学に進学したのですが、
入学してからは二人とも忙しかったので、会うことが少なかったのです。
そんなこともあって、私は久しぶりに知美が遊びに来ることをとても楽しみにしていました。

その日、加奈は約束どおり私のアパートへやってきました。
しばらく会ってないように思えましたが、2ヶ月前まではよく遊んでいたので、
まったく変わっていない加奈になんだか安心しました。

「こんにちは、由紀。ひさしぶりだね!」
「うん、加奈もひさしぶり。さ、部屋にあがってよ。」
私はこころよく加奈を部屋に上げました。
早速おやつの代わりに準備していたお菓子とお茶を入れて、加奈とおしゃべりを始めました。
2ヶ月しか会っていないといっても二人とも別々の大学に入ったのでつぎからつぎへと話が止まりません。
どんな勉強をしているのか、どんなクラブ(サークル)に入ったのか、
友達はできたか、かっこいい男の子はいるかなどなど話題には不足しませんでした。

「あ、もう夕食の時間だね。ねえ由紀、この辺にどこかおいしいお店ないかな?」
「そうだね、最近パスタのおいしい店を発見したから、そこに行ってみようか?」
「いいね、そこにしようよ。」
私と加奈の二人は、いったん部屋を出てアパートからそれほど遠くないイタリア料理のお店に行きました。
そのお店のパスタはおいしくて、加奈とのおしゃべりはますます盛り上がるばかりで、
結局お店を出たときには、かなり遅くなっていました。

「もうこんな時間になっちゃったね」
「うん、いろいろ話したもんね。由紀が行ったとおりお店のパスタもとってもおいしかったから。」
加奈もお店をほめてくれて、私はなんだかうれしくなりました。
「やだー、私そろそろ帰る電車が行っちゃう時間だよ。」
加奈は腕時計を見てちょっとあせっていました。電車に乗り遅れると帰れなくなってしまうのです。

「ねえ加奈、明日何にも予定がないなら私の家に泊まっていきなよ。」
せっかく遊びに来たのに、このまま帰ってしまうものなんだかもったいない気がした私は加奈を呼び止めました。
「そうだね、明日はお休みだし、由紀の部屋に泊めてもらおうかな~」
話が決まったところで、また二人で私の部屋に帰りました。それからも二人の好きなテレビを見たりして、
眠くなったので二人とも寝ることにしました。私は自分のベッドで寝て、
加奈はベッドの横にお客さん用の布団を敷いて電気を消しました。

私は加奈と話しつかれたのか、すぐにウトウトし始めました。
そして、電気を消して10分ほどたった頃でしょうか・・・。
ゆさゆさと、加奈が私の体を揺さぶったので目が覚めました。

「ねえ、由紀、コンビニいかない?」
私を急に起こしておいて、そんなことを加奈が言います。
「う~ん・・・加奈~いきなり何言ってるの?」
私は急に起こされたので、不機嫌そうに言いました。
しかし、加奈は私をさらにゆすりながら
「いいじゃん、行こうよコンビニ。私、急にアイスが食べたくなっちゃった!」
「ひとりで行けばいいじゃん!それにコンビニなら、さっきのイタリア料理の近くにあ・・・」
「いいから行こうよ!ねえ由紀!」
私の話をさえぎって、加奈はさらに言います。

コンビニなら、さっき行ったイタリア料理屋さんの3つとなりにあるんです。
お店を出るとき加奈だって見たはずなのです。
加奈がこんな我侭で自己中な奴だとは思いませんでした。
大学入って、全然変わっていないと思っていたのは間違いだったのかな?と私は思うようになりました。
まあ近所のコンビニだし、すぐに戻ってまた寝ればいいか。

「しつこいな、もう分ったよ一緒に行けばいいんでしょ。」
「本当?ありがとう!」
というわけで、私はわがままにあきあきしながらも、しぶしぶ加奈とコンビニへ行くことにしました。

部屋を出て、アパートの階段を下りると、いきなり加奈が私の手を凄い力で握り締めて一気に走り出しました。
私はおどろいて、手を握られたまま加奈と同じように走る格好になったのです。

「加奈!さっきからひどいよ!それにコンビニ行くんでしょ?こっちは駅の方角だよ!」
いきなり起こされたり、一緒に走らされたり、私はもう我慢の限界でした。

「大きな声を出さないで!今から駅前にある交番にいくのよ。」
「え?交番?なんで交番なの?」
そして、加奈はこう言ったのです。
「だって、私、みちゃったの!由紀のベッドの下に、包丁を持った男が隠れているのを!」

結局、その男は警察に逮捕されました。
もし加奈が起こしてくれず、二人とも完全に寝てしまったら・・・。
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